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エルプフィルハーモニー(コンサートホール)の2重部屋(ボックスインボックス)対策

2017年にハンブルグに新しいランドマークが誕生しました

エルプフィルハーモニーは、ドイツのハンブルク港の
歴史的な倉庫地区である、シュパイヒャーシュタットの
南に位置しています。
エルプフィルハーモニーは、既存するレンガ造りの岸壁
倉庫の上に建設され「全ての人にとっての文化的
記念碑」という様相を呈しています。
建物は、コンサートホールや公共エリア、ホテルや住宅
などを有する複合施設となっています。

課題

エルプフィルハーモニーの中心である大コンサートホールは、そのサウンドスケープ〈音の景観〉から観客へ大きな感動とインスピレーションを与えるために設けられました。
この音響設計は、世界的に有名な音響デザイナーである豊田泰久氏(永田音響設計)によるものです。
このホールの目的を完璧に果たすためには、音響を考慮したホール形状もさることながら、外部からのノイズ・振動を排除する必要があります。
本ホールに於いては港に近接していることから、船の汽笛や接岸時の波が引き起こす振動など、非常に特殊な環境条件下によって引き起こされる伝搬音問題が大きな課題でした。

さらに施設に併設されるホテルや住居は、逆にコンサートによって発生する音から保護される必要があり、防音・遮音の両方の観点から設計を行うことが求められました。

ソリューション

この施設は2つのコンサートホールを有し、それぞれ独
立した構造物として設計されました。
これらのホールは金属コイルばねを用いたゲルブ防振
ユニットで建物躯体と2重部屋になる様に接続されて
います。これによってホールの床、天井、壁から伝わる
固体伝搬音を遮断することが可能です。
大きな構造物の中に隔離された部屋を設計する事は、
ボックスインボックスソリューションとも呼ばれ、

対象に入力される振動/音、または対象から出力される

振動/音の両方に対して効果を発揮します。
その為、この技術はコンサートホールやシネコンなど
の、高い音響用件を求めつつ自らも大きな音を外部へ
伝えてしまう様な設備に対して最適なソリューションと
なります。

Technical Facts:

構造 : ボックスインボックスソリューション

対象振動源 : 環境からの固体伝搬音(船の汽笛、接岸

振動、ホールから発生する音)

設計荷重 : 大コンサートホール: 90,000kN (2,150席)

リサイタルホール: 20,000kN (550席)

防振システム:ゲルブコイルばね防振ユニット

GPタイプ(プリストレス仕様)

防振固有周波数 : 大コンサートホール: 4.5 Hz

リサイタルホール: 3.5 Hz

実装

リサイタルホールと大コンサートホールは、エルプフィルハーモニーの本体の中で防振装置により全周を支えられており、振動/音の伝達経路を装置によって遮断されています。
これにより固体伝搬音がホール内部へ侵入したり、逆に内部からの音が漏れたりする事はありません。
音響的に要求の高いコンサートホールを複合施設建物内に設計し、騒音の多い都市部に建設する挑戦は、見事に実施されました。
今日、世界的に有名なアーティストやオーケストラが世界最高のコンサートホールの一つであるエルプフィルハーモニーで演奏を行っています。

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    2017年にハンブルグに新しいランドマークが誕生しました

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    歴史的な倉庫地区である、シュパイヒャーシュタットの
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    歴史的な倉庫地区である、シュパイヒャーシュタットの
    南に位置しています。
    エルプフィルハーモニーは、既存するレンガ造りの岸壁
    倉庫の上に建設され「全ての人にとっての文化的
    記念碑」という様相を呈しています。
    建物は、コンサートホールや公共エリア、ホテルや住宅
    などを有する複合施設となっています。

    課題

    エルプフィルハーモニーの中心である大コンサートホールは、そのサウンドスケープ〈音の景観〉から観客へ大きな感動とインスピレーションを与えるために設けられました。
    この音響設計は、世界的に有名な音響デザイナーである豊田泰久氏(永田音響設計)によるものです。
    このホールの目的を完璧に果たすためには、音響を考慮したホール形状もさることながら、外部からのノイズ・振動を排除する必要があります。
    本ホールに於いては港に近接していることから、船の汽笛や接岸時の波が引き起こす振動など、非常に特殊な環境条件下によって引き起こされる伝搬音問題が大きな課題でした。

    さらに施設に併設されるホテルや住居は、逆にコンサートによって発生する音から保護される必要があり、防音・遮音の両方の観点から設計を行うことが求められました。

     

    ソリューション

    Technical Facts:

    構造 : ボックスインボックスソリューション

    対象振動源 : 環境からの固体伝搬音(船の汽笛、接岸
    振動、ホールから発生する音)

    設計荷重 : 大コンサートホール: 90,000kN (2,150席)

    リサイタルホール: 20,000kN (550席)

    防振システム:ゲルブコイルばね防振ユニットGPタイプ(プリストレス仕様)

    防振固有周波数 : 大コンサートホール: 4.5 Hz

    リサイタルホール: 3.5 Hz

    この施設は2つのコンサートホールを有し、それぞれ独
    立した構造物として設計されました。
    これらのホールは金属コイルばねを用いたゲルブ防振
    ユニットで建物躯体と2重部屋になる様に接続されて
    います。これによってホールの床、天井、壁から伝わる
    固体伝搬音を遮断することが可能です。
    大きな構造物の中に隔離された部屋を設計する事は、
    ボックスインボックスソリューションとも呼ばれ、対象に
    入力される振動/音、または対象から出力される振動/
    音の両方に対して効果を発揮します。
    その為、この技術はコンサートホールやシネコンなど
    の、高い音響用件を求めつつ自らも大きな音を外部へ
    伝えてしまう様な設備に対して最適なソリューションと
    なります。

    課題

    エルプフィルハーモニーの中心である大コンサートホールは、そのサウンドスケープ〈音の景観〉から観客へ大きな感動とインスピレーションを与えるために設けられました。
    この音響設計は、世界的に有名な音響デザイナーである豊田泰久氏(永田音響設計)によるものです。
    このホールの目的を完璧に果たすためには、音響を考慮したホール形状もさることながら、外部からのノイズ・振動を排除する必要があります。
    本ホールに於いては港に近接していることから、船の汽笛や接岸時の波が引き起こす振動など、非常に特殊な環境条件下によって引き起こされる伝搬音問題が大きな課題でした。

    さらに施設に併設されるホテルや住居は、逆にコンサートによって発生する音から保護される必要があり、防音・遮音の両方の観点から設計を行うことが求められました。

     

    ソリューション

    この施設は2つのコンサートホールを有し、それぞれ独
    立した構造物として設計されました。
    これらのホールは金属コイルばねを用いたゲルブ防振
    ユニットで建物躯体と2重部屋になる様に接続されて
    います。これによってホールの床、天井、壁から伝わる
    固体伝搬音を遮断することが可能です。
    大きな構造物の中に隔離された部屋を設計する事は、
    ボックスインボックスソリューションとも呼ばれ、対象に
    入力される振動/音、または対象から出力される振動/
    音の両方に対して効果を発揮します。
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    なります。

    Technical Facts:

    構造 : ボックスインボックスソリューション

    対象振動源 : 環境からの固体伝搬音(船の汽笛、接岸

    振動、ホールから発生する音)

    設計荷重 : 大コンサートホール: 90,000kN (2,150席)

    リサイタルホール: 20,000kN (550席)

    防振システム:ゲルブコイルばね防振ユニットGPタイプ(プリストレス仕様)

    防振固有周波数 : 大コンサートホール: 4.5 Hz

    リサイタルホール: 3.5 Hz

    実装

    リサイタルホールと大コンサートホールは、エルプフィルハーモニーの本体の中で防振装置により全周を支えられており、振動/音の伝達経路を装置によって遮断されています。
    これにより固体伝搬音がホール内部へ侵入したり、逆に内部からの音が漏れたりする事はありません。
    音響的に要求の高いコンサートホールを複合施設建物内に設計し、騒音の多い都市部に建設する挑戦は、見事に実施されました。
    今日、世界的に有名なアーティストやオーケストラが世界最高のコンサートホールの一つであるエルプフィルハーモニーで演奏を行っています。

    実装

    リサイタルホールと大コンサートホールは、エルプフィルハーモニーの本体の中で防振装置により全周を支えられており、振動/音の伝達経路を装置によって遮断されています。
    これにより固体伝搬音がホール内部へ侵入したり、逆に内部からの音が漏れたりする事はありません。
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