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ハンブルク地下鉄軌道区間における軌道防振

ドイツ第二の都市ハンブルクの地下鉄U4線延伸

地下鉄U4線が2026年に延伸すると、ハンブルクの住民 13,000 人は公共交通機関を利用し従来の約半分の時間で市内中心部にアクセスできるようになります。 路線をさらに2つの駅(シュトルテン通り、ホルナー ゲースト)まで延伸するには、U4を北に分岐させる必要があります。 この路線の延伸は、人口の多い市の中心部のすぐ近くで行われています。

この地下鉄網は、100年以上の歴史を持つドイツ最大の鉄道事業者の 1 つである Hamburger Hochbahn AGによって運営されています。

© Hamburger Hochbahn AG

課題

U4線を分岐させるために、既存地下トンネル区間の4つの分岐器とクロッシングを改修する必要がありました。この工事期間は10週間を予定しており、この間はU2線とU4線を運休することとなりました。

分岐器やクロッシングは線路が不連続となる場所であるため、車両通行により強い振動を引き起こします。したがって、トンネル近隣の住宅地には、これらにより発生する振動や固体伝搬音の対策が必要となります。施工開始の約1年半前、延伸計画に携わる振動の専門家から当社へ、施工期間を抑えつつ防振を行うための設計・計画を打診されました。

ソリューション

GERBは、近隣に対する振動伝搬を防止するため、フローティングスラブ軌道(FST)システムを使用して、最先端かつ最高峰の防振システムを設計しました。 施工業者であるOtto Wulff Bauunternehmung GmbHと協力し、長さ76m(528㎡)の連続FSTスラブを地下トンネル区間に設置しました。 190個のGSIスプリングエレメントによりスラブを持ち上げて周囲の構造から切り離し、列車の走行により生じる振動を遮断しました。 GSIばねユニットは埋込式の装置であるため、特に薄い軌道スラブに適しており、計画スラブの厚さがわずか28cmである本事例にも適用することができました。

技術仕様:

振動源: 地下鉄車両の走行振動
固有振動数: 9Hz (トンネル内の連続した軌道スラブ)
静荷重: 4.9 t/m
速度: 40 km/h

実装

フローティングスラブ軌道システムは通常の建築設計及び施工に簡単に組み込むことができます。

 

1. FSTを設置するエリアの表面全体に剥離用のシートを敷き、配置計画に従ってGSIばねユニットのハウジングを配置します。

 

2. 配筋を行い、コンクリート打設前にダストブロワーを使用して施工箇所のの最終清掃を行います。

 

 

3. 配筋が完了したら、コンクリートの打設を行います。 このとき、手順1の剥離シートにより、基礎スラブと浮きスラブは分離されている状態です。

 

4. コンクリート強度がを十分に発現できる養生期間を終えたら、GSIばねユニットを浮スラブ上面から挿入します。

 

5. 全てのユニットを挿入し終えたら、シム挿入によるスラブのリフトアップを行います。GSIシステム専用に開発された特別なジャッキアップ装置を使用し、シムを挿入することでスラブが浮上します。 リフトアップが完了すると、浮きスラブ軌道が完成し防振効果を発揮します。これらの作業は当社の作業員もしくは監督員の立会のもと行います。

 

  • GERB軌道防振ソリューション

以下に紹介するGSIばねユニットを含むGERB軌道防振システムは、振動と騒音の伝搬を発生源で抑え込む非常に効果的な方法です。当社のエンジニアは様々な条件下におけるあらゆる振動問題を解決するために、お客様の問題に合わせたソリューションをご提案いたします。

効果

わずか10週間の施工期間で、地下鉄U4線とU2線は予定どおりに運行を再開しました。GSIばねユニットを使用したフローティングスラブ軌道システムの効果は、施工後の測定からも非常に良好な結果を示しました。より詳細な施工情報や測定結果に関しては、下記のフォームからお問い合わせください。

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    ハンブルク地下鉄軌道区間における フローティングスラブ軌道システムのご紹介

    ドイツ第二の都市ハンブルクの地下鉄U4線延伸

    地下鉄U4線が2026年に延伸すると、ハンブルクの住民 13,000 人は公共交通機関を利用し従来の約半分の時間で市内中心部にアクセスできるようになります。 路線をさらに2つの駅(シュトルテン通り、ホルナー ゲースト)まで延伸するには、U4を北に分岐させる必要があります。 この路線の延伸は、人口の多い市の中心部のすぐ近くで行われています。

    この地下鉄網は、100年以上の歴史を持つドイツ最大の鉄道事業者の 1 つである Hamburger Hochbahn AGによって運営されています。

    © Hamburger Hochbahn AG

    ハンブルク地下鉄軌道区間における フローティングスラブ軌道システムのご紹介

    ドイツ第二の都市ハンブルクの地下鉄U4線延伸

    地下鉄U4線が2026年に延伸すると、ハンブルクの住民 13,000 人は公共交通機関を利用し従来の約半分の時間で市内中心部にアクセスできるようになります。 路線をさらに2つの駅(シュトルテン通り、ホルナー ゲースト)まで延伸するには、U4を北に分岐させる必要があります。 この路線の延伸は、人口の多い市の中心部のすぐ近くで行われています。

    この地下鉄網は、100年以上の歴史を持つドイツ最大の鉄道事業者の 1 つである Hamburger Hochbahn AGによって運営されています。

    © Hamburger Hochbahn AG

    課題

    U4線を分岐させるために、既存地下トンネル区間の4つの分岐器とクロッシングを改修する必要がありました。この工事期間は10週間を予定しており、この間はU2線とU4線を運休することとなりました。

    分岐器やクロッシングは線路が不連続となる場所であるため、車両通行により強い振動を引き起こします。したがって、トンネル近隣の住宅地には、これらにより発生する振動や固体伝搬音の対策が必要となります。施工開始の約1年半前、延伸計画に携わる振動の専門家から当社へ、施工期間を抑えつつ防振を行うための設計・計画を打診されました。

    課題

    U4線を分岐させるために、既存地下トンネル区間の4つの分岐器とクロッシングを改修する必要がありました。この工事期間は10週間を予定しており、この間はU2線とU4線を運休することとなりました。

    分岐器やクロッシングは線路が不連続となる場所であるため、車両通行により強い振動を引き起こします。したがって、トンネル近隣の住宅地には、これらにより発生する振動や固体伝搬音の対策が必要となります。施工開始の約1年半前、延伸計画に携わる振動の専門家から当社へ、施工期間を抑えつつ防振を行うための設計・計画を打診されました。

    ソリューション

    技術仕様:

    振動源: 地下鉄車両の走行振動
    固有振動数: 9Hz (トンネル内の連続した軌道スラブ)
    静荷重: 4.9 t/m
    速度: 40 km/h

    GERBは、近隣に対する振動伝搬を防止するため、フローティングスラブ軌道(FST)システムを使用して、最先端かつ最高峰の防振システムを設計しました。 施工業者であるOtto Wulff Bauunternehmung GmbHと協力し、長さ76m(528㎡)の連続FSTスラブを地下トンネル区間に設置しました。 190個のGSIスプリングエレメントによりスラブを持ち上げて周囲の構造から切り離し、列車の走行により生じる振動を遮断しました。 GSIばねユニットは埋込式の装置であるため、特に薄い軌道スラブに適しており、計画スラブの厚さがわずか28cmである本事例にも適用することができました。

    実装

    フローティングスラブ軌道システムは通常の建築設計及び施工に簡単に組み込むことができます。

    1. FSTを設置するエリアの表面全体に剥離用のシートを敷き、配置計画に従ってGSIばねユニットのハウジングを配置します。

     

    2. 配筋を行い、コンクリート打設前にダストブロワーを使用して施工箇所のの最終清掃を行います。

     

    3. 配筋が完了したら、コンクリートの打設を行います。 このとき、手順1の剥離シートにより、基礎スラブと浮きスラブは分離されている状態です。

    4. コンクリート強度がを十分に発現できる養生期間を終えたら、GSIばねユニットを浮スラブ上面から挿入します。

    5. 全てのユニットを挿入し終えたら、シム挿入によるスラブのリフトアップを行います。GSIシステム専用に開発された特別なジャッキアップ装置を使用し、シムを挿入することでスラブが浮上します。 リフトアップが完了すると、浮きスラブ軌道が完成し防振効果を発揮します。これらの作業は当社の作業員もしくは監督員の立会のもと行います。

    • GERB軌道防振ソリューション

     

    以下に紹介するGSIばねユニットを含むGERB軌道防振システムは、振動と騒音の伝搬を発生源で抑え込む非常に効果的な方法です。当社のエンジニアは様々な条件下におけるあらゆる振動問題を解決するために、お客様の問題に合わせたソリューションをご提案いたします。

    効果

    わずか10週間の施工期間で、地下鉄U4線とU2線は予定どおりに運行を再開しました。GSIばねユニットを使用したフローティングスラブ軌道システムの効果は、施工後の測定からも非常に良好な結果を示しました。より詳細な施工情報や測定結果に関しては、下記のフォームからお問い合わせください。

    ソリューション

    GERBは、近隣に対する振動伝搬を防止するため、フローティングスラブ軌道(FST)システムを使用して、最先端かつ最高峰の防振システムを設計しました。 施工業者であるOtto Wulff Bauunternehmung GmbHと協力し、長さ76m(528㎡)の連続FSTスラブを地下トンネル区間に設置しました。 190個のGSIスプリングエレメントによりスラブを持ち上げて周囲の構造から切り離し、列車の走行により生じる振動を遮断しました。 GSIばねユニットは埋込式の装置であるため、特に薄い軌道スラブに適しており、計画スラブの厚さがわずか28cmである本事例にも適用することができました。

    技術仕様:

    振動源: 地下鉄車両の走行振動
    固有振動数: 9Hz (トンネル内の連続した軌道スラブ)
    静荷重: 4.9 t/m
    速度: 40 km/h

    実装

    フローティングスラブ軌道システムは通常の建築設計及び施工に簡単に組み込むことができます。

     

    1. FSTを設置するエリアの表面全体に剥離用のシートを敷き、配置計画に従ってGSIばねユニットのハウジングを配置します。

    2. 配筋を行い、コンクリート打設前にダストブロワーを使用して施工箇所のの最終清掃を行います。

    3. 配筋が完了したら、コンクリートの打設を行います。 このとき、手順1の剥離シートにより、基礎スラブと浮きスラブは分離されている状態です。

    4. コンクリート強度がを十分に発現できる養生期間を終えたら、GSIばねユニットを浮スラブ上面から挿入します。

     

    5. 全てのユニットを挿入し終えたら、シム挿入によるスラブのリフトアップを行います。GSIシステム専用に開発された特別なジャッキアップ装置を使用し、シムを挿入することでスラブが浮上します。 リフトアップが完了すると、浮きスラブ軌道が完成し防振効果を発揮します。これらの作業は当社の作業員もしくは監督員の立会のもと行います。

    • GERB軌道防振ソリューション

    以下に紹介するGSIばねユニットを含むGERB軌道防振システムは、振動と騒音の伝搬を発生源で抑え込む非常に効果的な方法です。当社のエンジニアは様々な条件下におけるあらゆる振動問題を解決するために、お客様の問題に合わせたソリューションをご提案いたします。

     

    実装

    わずか10週間の施工期間で、地下鉄U4線とU2線は予定どおりに運行を再開しました。GSIばねユニットを使用したフローティングスラブ軌道システムの効果は、施工後の測定からも非常に良好な結果を示しました。より詳細な施工情報や測定結果に関しては、下記のフォームからお問い合わせください。

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